ダメ社員の給料を下げたら

#6 あっせんでの丁々発止、そして終結!

さて、いよいよあっせんが行われる日になりました。その場では次のようなやりとりが行われましたようです。 - あっせん委員:申請人は給与改定について正当性がないと主張している。就業規則には明確に減給に関する記載がない。もし仮に勤怠状況の不良を理由…

#5 あっせん開始通知書が届いた!

D社の社長とTさんは、Uさんと面談して、なぜ評価が低く給料を下げざるを えないのか、内容をまとめた書面を提示して説明しました。Uさんは不服そうながらも、その場はだまって帰っていきました。後でわかりましたが、Uさんの面談での目的は、その書面を…

#4 降給の理由を本人に明示!

さて、しばらくしてTさんから文書の原案が届きました。Uさんの問題行動については、できるだけ多くの具体的事例を載せられた方がいいですし、「こちらからは彼が不適切な行為をあらためるよう何度も働きかけたけれど、結果として改まらなかった」という流…

#3 理由を書面にしろと要求してきた!

しばらく経って、Tさんからメールが届きました。 ┌────────────────────────────────┐ HMパートナーズ 岩沢様 お世話になります、D社のTです。 目下社員と面談を行っている最中ですが、肝心のUは本日休んでいて、 「降給の理由を書面にしてほしい」と…

#2 給料を下げざるをえない理由!

Tさん:では、この下げ幅だといいとかダメとかいうことではなく、給料を下げるにあたって、きちんと理屈が通っているかどうかということなんですね。 岩沢:そうです。御社の人事制度は今どのような形で運用しているのですか? Tさん:半期ごとに目標を設…

#1 給料減額の可否は?

ある日、顧問先D社の人事ご担当者、Tさんからメールが届きました。曰く「今回の給与改定に伴い、社員と問題が生じています。給与改定の手続に問題点がなかったかどうか、お伺いしてご相談したいのですが、お時間をいただけないでしょうか?」とのこと。(…