#13 着地点を探る・・・

先日株式会社Yに宛てて、Aさんは実態上管理監督者ではないので、時間外
勤務手当を請求する旨連絡をしました。

その返信があったようです。


┌────────────────────────────────┐
 title:返事が来ました

 岩沢さん

 おはようございます。

 会社から以下のようなメールが来ましたので、転送します。

 引き上げには応じるようですが、「迷惑料の請求」という題目で受取ること
 をしたくありません。

 その下に、返信の文案を添えました。

 ご確認をお願いしてよろしいですか?



 「title:迷惑料について

  Aさん

  会社の誠意が伝わらず、とても残念に思っています。


  会社としては、Aさんを管理監督者として雇用したという認識に変わりは
  ありません。


  そして、ご請求いただいた時間外勤務手当等の算出の基となっている
  労働時間につきましては、会社が把握している時間ではなく、実体とは
  かけ離れているものです。


  もしAさんが労働基準監督署への働きかけをするとか、裁判で争うことを
  お考えなのであれば、決着がつくまでには多大な時間と手間がかかり、
  Aさんにとっても会社にとっても、お互いに損をするばかりではないで
  しょうか?


  Aさんからご提示いただいた金額通り支払うことはできませんが、前回
  提示した金額よりは多少の増額は可能かと思います。


  どこかでお互いの妥協点を見出す努力ができませんか?


  J                              」



 次に私の返信案ですが、なんとか金額を100万から交渉開始したいと思って
 います。

 「迷惑料」の吊り上げは脅迫行為になりそうなので、この題目を変えて
 ほしいのです。

 迷惑料にも裏がありそうに思えてなりません。
 言葉を変えるよう明確に言うわけにもいきません。

 あえて以下の様にしてみました。



 「J様

  まず「迷惑料」についてですが、退職に際し「迷惑料」という題目の
  ものを私から請求したら違法です。

  その金額の吊り上げ行為も同様です。

  先に迷惑料を支払っておいて、後にAから脅されたとして会社が私を
  訴えますと、私は有罪とされてしまうのです。


  先に受取っているJさんからのメールには、「残業等未払い金」という
  言葉が使われていましたのに、急に「迷惑料」と言い換えてきたのは、
  どういう意図ですか?

  法律家のご指示によるものですか?

  私からすれば、この状態でこれを会社の「誠意」と言われても困ります。


  そして、私が請求いたしました残業代等未払い分は、会社の勤怠管理
  システムで管理していたものです。

  退職の勧奨中で話し合いがこれからという時に、7月30日にはその
  システムから私の名前を消してしまうというのは、そもそも「退職強要」
  に相当する違法行為ですが、この時に勤務実態のデータを出力せずに
  私の名前を抹消なさったのですか?


  ○年6月・7月にいたっては、勤務したかどうかだけを見る表すら存在
  しませんでしたが、管理者権限をお持ちの幹部方々はそのシステムの
  バックアップを取らないのですか?

  私の出したデータを会社が精査できる状況にないのは、こちらには責任
  がございません。

  私の請求が不当であるような書き方は、ひどく心外です。

  私は不当な請求をみだりに行ってはおりません。

  交渉を申込むに際し、このことだけは認識を違えないでください。


  以下に流れを整理します。

  (1)労働基準法の定める「6つの管理監督者としての条件」を私は満た
   していない。

  (2)会社は「管理監督者」として雇ったつもりであった為、私の残業に
   ついて管理していない。

  (3)(1)・(2)の状況下で「残業代等未払い賃金」の支払いを会社に要求
   した。

  (4)「残業代等未払い賃金」の支払いについて、できるだけ希望に添う
   ようにしたいとJ様より回答があった。

  (5)「残業代等未払い賃金」の請求を、会社の管理システムのデータを
   元に請求した。

  (6)管理監督者として雇ったから「残業代等未払い賃金」は支払わないが、
   「迷惑料」を支払うと題目を変えられた。

  (7)話が「管理監督者」の定義に戻っているため、再度認識を改めていた
   だけないようであれば、労働基準監督署に相談する旨を伝えた。

  (8)(2)の理由により、金額の精査ができないため、請求書どおりの金額
   は支払わないが、「金銭解決したい」とJ様より申し出があった。

  (9)本日のメールに至る


  以上を踏まえ、再度お返事をお願いします。


  A                              」


└────────────────────────────────┘


やはり、労働基準監督署への相談や裁判については、会社としてはできるだけ
避けたいという気持ちがにじみ出ています。

何とか妥協点を探りたいというのが本心か。

Aさんは、まだ感情が先走っている感じがありますね。

そこで私は、以下のように返信しました。


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:返事が来ました

 Aさん

 私なら以下のように書きます。

 参考にしてください。



 「J様


  私の貴社における処遇は「とりまとめ役」的な役割は担っているにして
  も、あくまで法律上の管理監督者には該当せず、割増賃金を支払って
  いただいていないという認識を譲ることはできません。

  貴社にその考えがないということでしたら、第三者に判断してもらう
  までのことです。

  また、先日提出した労働時間は黙示的な命令があって作業に従事した
  ものであって、それを証明する材料を持ち合わせています。


  ただ、割増賃金の支払いについて、減額のお申し出ということであれば
  お話しはお伺いします。

  その場合、あまり時間がありませんので早めにご提示いただくよう
  お願いします。

  A                              」



 HMパートナーズ 岩沢

└────────────────────────────────┘


すると、Aさんからすぐに返信がありました。


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:返事が来ました

 岩沢さん

 ありがとうございます。
 そのまま使用させていただきました。

 明日は忙しそうなので、会社からの返事はまた夜遅くかもしれません。


 A
└────────────────────────────────┘


さて、ボールは会社に投げ返されました。

どういう返球が返ってくるでしょうか。




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#12 ポイントをしぼって、簡潔に!

Aさんから、再度文案が届きました。


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:会社からの回答

 岩沢さん

 アドバイス、ありがとうございます。
 相手のメールに回答する形式を取りながら作成し直しました。

 ご査収のほどお願いいたします。



 「J様

  まず、Jさんからのメールに回答します。


  >募集広告でもそのように謳っていますし、採用面接でもマネージャー、
   つまり管理監督者としての採用である旨お伝えしています。


  管理監督者は、会社から与えられた肩書きで決まるものではなく、実態
  によって決まるものです。

  例えば、昨今では、肩書きが店長であっても、管理監督者とみなされ
  ないケースが多くなっているといいます。



  >実際に、35万円という給料は会社の基準よりも10万円以上高く、相応の
   金額をお支払いしています。


  一般社員は基本給25万円プラスであって、寄駅から2駅以内の居住者には
  5万円の住宅手当を別途支給しており、合計約30万円です。

  営業マンはこれにプラスインセンティブが発生すると説明されました。

  一般社員で最寄駅から3駅以上離れたところに住み、世帯主である者が
  ほぼ存在しないと聞きました。実質5万円の差です。


  同じコンタクトセンターの一般社員は、拘束時間がおよそ30時間短く、
  しか7月か8月なるべく早いうちに30万にするとJさんより伺っておりました。

  私は時給換算約1xxx円、一般社員は時給1xxx円。
  時給差額1xx円。

  システム会社との打合せを理解し有利に進め、高額なものを売りつけられ
  ないようにするシステム・PC・ネットワーク知識、初心者に集計の習慣を、
  なるべく無理なくつけさせるフォームの作成や成長の度合いを見て変更
  していく能力、OJTをされずとも業務を直ぐに把握する能力、そこから
  業務を改善する能力、スクリプト作成能力。

  必要な能力に少なく見積もって以上の差が有り、時給の差は1xx円です。
  高額ではありません。



  >またAさんは、就業時間中に中抜けして習い事に出かけるなど、自己の
  裁量により勤務時間を管理していました。


  私のお稽古事の中抜けにつきましては、入社前に役員であるJさんの許可を
  口頭にて得ております。

  月2〜3回2時間程度の中抜けは可能かお聞きしたところ、普段の拘束時間が
  長い為、そのくらいは全く構わないとご承諾くださいました。

  なお、中抜け時間はシフト表に明記しました。
  これを自己管理とはいいません。


  以上回答です。


  次に、労働基準法に照合し、私は管理監督者ではないことを記します。

  (1)経営に関する意思決定に関与しておりません。

  (2)組織のトップとして人・モノ・金に関する決裁権を持ちません。

  (3)採用・解雇・評価・異動という生殺与奪権を持ちません。
    シフトの作成者であって管理者ではありません。 

  (4)勤務に関し自己裁量権を持ちません。

  (5)実際に部下がいて、実務について指揮命令・実績を日々追う事は
   するが、その他の管理はしていません。

  (6)給与が極端に高いわけではありません。


  これらを以って、私は労働基準法に於ける管理監督者ではありません
  ので、労働基準法に則り、休日出勤も含めた時間外労働賃金を請求
  します。

  ご理解いただけない場合には、労働基準監督署に相談に行く用意が
  できています。

  その他必要とされる手段が別にあれば、その方法も辞さないつもりで
  おります。


  迷惑料22万円は、あまりに酷い金額かと思います。


 A
└────────────────────────────────┘


うーん・・・今一つまとまりきらない感じがします。

なので、こちらから回答例を提案することにしました。


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:会社からの回答

 Aさん

 気持はよくわかります。

 ですが、伝えたいことがきちんと伝わることが大事だと思います。

 私でしたら以下のように書きます。
 参考にしてください。


 「J様


  労働基準法における「管理監督者」に該当するか否かは、形式ではなく
  実態にて判断されるということはご存じありませんか?


  マクドナルドの判決しかり、呼称が「マネージャー」だったり「部長」
  だったりしても、実態が管理監督者として処遇するのに妥当とされる
  責任や権限、待遇を保持しない場合は、管理監督者としてはみなされず、
  残業代を支払う必要があります。


  私自身、会社の意思決定に携わることなく、部下に対する人事権もなく、
  勤務に関する自己裁量権もありませんし、給料面でも相応の待遇では
  ありませんでした。
  (これらを立証する十分な材料も揃えています。)

  もしこのメールに対して誠意をもって対処していただけないのであれば、
  早々に労働基準監督署に相談に行くことはもちろん、必要な手段を行使
  する用意があります。

  ご検討のうえ、お返事をくださるようお願いします。


  なお、ご指摘いただいた部分のみ反論させていただきますと、以下の
  とおりになります。



  >実際に、35万円という給料は会社の基準よりも10万円以上高く、相応の
   金額をお支払いしています。


  一般社員は基本給25万円に加算して、近隣に住んでいる場合に5万円の
  住宅手当を別途支給しています。
  営業マンはこれにプラスインセンティブが発生すると説明されました。

  一般社員で住宅手当が支給されていない人はほぼ存在しないと聞きました。
  実質5万円未満の差です。


  同じコンタクトセンターの一般社員は拘束時間がおよそ30時間短く、
  しかも7月か8月、なるべく早いうちに25万にするとJ様より伺って
  おります。

  さらにアポイント1件につき1xx円円のインセンティブが支給されるの
  ですから、私の給料が特に高額とはいえません。



  >またAさんは、就業時間中に中抜けして習い事に出かけるなど、自己の
  裁量により勤務時間を管理していました。


  私個人のものもを含めて、シフトは上司の指示により決定しており、
  勤務時間を自己管理するという立場ではありませんでした。

  私のお稽古事の中抜けにつきましては、入社前に出社した際Jさんに、
  水曜日、月2〜3回2時間程度の中抜けは可能かお聞きしたところ、
 「普段の拘束時間が長い為そのくらいは全く構わない」と“許可を受けて”
  のことです。

  遅刻・早退の連絡も上司に行っていましたし、勤務時間を自己管理
  できる立場とはとても言えません。                」



 HMパートナーズ 岩沢
└────────────────────────────────┘


すると、Aさんからすぐに返信がありました。


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:会社からの回答

 岩沢さん


 ありがとうございます。


 方向性をお示しいただいても、やさしく説得力のある内容で書くことは
 本当に難しくて、毎回大変勉強になります。

 一部語句を訂正させていただいて、早速先方に返事をいたしました。


 進展ありましたらご連絡いたします。

 お忙しいのに、本当にありがとうございました。


 A
└────────────────────────────────┘


さ、これで先方はどう出てくるか。





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#11 つらい目に合った分、感情が・・・

さて、Aさんから文案が届きました。

どんな感じでしょうか。


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:会社からの回答

 岩沢さん


 Jさんへのメールを書き終えました。


 先日教えていただいた、管理監督者と判断される6つの条件に、私の待遇が
 当てはまらないことの証明をしたいのですが、思いつく限り挙げてみました
 ところ23あります。


 生かして良い番号などをお教えいただけたらと思います。


 またPTSDについて触れましたが、交渉に不利であれば削除して問題ないです。

 長くなり、読み辛いと思います。すみません。


 お手数ですが、どうぞよろしくお願いします。


 A



 「J様


  8月8日のJさんからいただきましたメールには、

  『私としては、Aさんのご希望に極力添えるよう、努力いたします。
   残業代等の未払い賃金の金額についてご提示して下さい。』

  とあり、「労働基準法における」管理監督者ではないことを追認なさって
  いますので、再度、会社が管理監督者として雇用したと言われましても
  困ります。


  以下の通りですから、私は労働基準法上の管理監督者だとは思えません。


  (1)経営に関する意思決定に関与しておりません。

  (2)組織のトップとして人・モノ・金に関する決裁権を持ちません。

  (3)人事権を持ちません。
   いわゆる、採用・解雇・評価・異動・シフト決定に関する生殺与奪権
   を持ちません。

  (4)勤務に関し自己裁量権を持ちません。

  (5)実際に部下がいて、実務について指揮命令・実績を日々追う事は
   するが、管理はしていない。

  (6)給与が極端に高いわけではありません。




  上記のように判断できる具体的な例を、以下に挙げていきます。


  1.毎週コンスタントに行われていました幹部ミーティングに参加した
   ことがありません。


  2.管理ツール上の利用者名簿上も、私は幹部グループに入っており
   ません。


  3.管理ツールの管理者IDを持ちません。


  4.所属は○○事業部の中の○○部の下に位置する○○センターであり、
   Jさんが見ていらっしゃいました。


  5.営業ミーティングの際、営業部部長のご指示により、○○部一般社員
   への連絡事項を先にさせていただき、「先に上がってくださいね」と
   お気遣いいただいておりました。


  6.7月、○○部長より私の個人のシフトも含めて、○○センターのシフト
   に言及・ご指示もいただいております。


  7.新オフィスにおいては、会社がコンサルを依頼した外部取締役の方
   からJさんに対し、「目標達成した日は、達成した時点で帰宅を許可
   しては如何か?」と口頭で提案。
  「そうですね。」とJさんは回答なさり、その後「そうしてください。」
   という言葉を私におっしゃいました。
   この日以降は、このご指示に基づいて行動しています。


  8. 部下である社員の勤務時間帯・労働時間について、X代表取締役から
   Jさんに指示があり、その決定内容をJ取締役から伝えられました。


  9.同じく○○社員が部下になる際の雇用条件について、営業担当から条件
   を変更せず、月に6日の公休取得のままにするようご指示なされたのは
   Jさんです。


  10.新オフィスへの移転に関し、6月4日移転であると伝えられたのは、
   部下の○○社員より後です。


  11.スタッフ3名に対する、○○事業部や○○部等の他部署への人事異動
   を決める会議に一切呼ばれていません。


  12.五転六転したスタッフの異動につきまして、知らされるのは誰より
   も遅く、スタッフ本人達よりも後でした。


  13.スタッフから、新オフィス勤務を命ぜられた後の給料をこれまでと
   同条件にして欲しいとの要望があり、私に賃金を決める権利がないため、
   Jさんに口頭で内容をお伝えしました。

   後日、新オフィス通勤手当支給の決定事項をJさんより伝えられ、その
   連絡は各スタッフに私がしました。


  14.シフトにつきましては、各アルバイト・社員の労働時間を私が決める
   ことはなく、シフト表の作成後はJさんへの提出が必要でした。


  15.私の習い事の中抜けにつきましては、入社前に出社した際、役員Jさん
   の許可を得ております。

   この日、まず今後水曜日中心の公休取得は可能か尋ねたところ、管理者は
   遠方でビジネス研修を受けている為、アルバイトさんが帰る時間帯には
   社内にいて欲しいと言われました。

   習い事をしている旨をお伝えすると、曜日を聞かれ手お答えし、月2〜3回
   2時間程度の中抜けは可能かお聞きしたところ、
   普段の拘束時間が長い為、そのくらいは全く構わないとご承諾ください
   ました。

   なお、中抜け時間はシフト表に明記しました。


  16.遅刻・早退連絡も行っておりました。


  17.採用に関して、私が紹介した社員・アルバイトについても、Jさんに
   面接していただいています。


  18.解雇・異動について私の決定で私からスタッフに連絡をしたことは
   ありません。


  19.○○社員の旧勤務先に社員として勤務するシステム担当の○○氏を
   今後必要有る毎に社に招くことを○○社員に許可したのは、X代表
   取締役です。X代表取締役から私への連絡はありません。

   連れてくることを社長に許可を貰っていると○○社員から報告を受け
   ました。○○氏からも「今後度々お邪魔することになりましたので
   よろしくお願いします。」と挨拶をされました。


  20.○○社員の依頼により、○○氏が勤務先の顧客である○○案件の
   営業管理ファイルを持ち込んだ後、モラルについて感心しない旨を
   Jさんに口頭でお伝えしたましたが、その後も業務上の付き合いを
   していらっしゃいます。

   具体的には、○○氏が来社したときJさんが応対なさり、欲しい
   システム内容の注文を伝えていらっしゃいました。


  21.物品に関しては、新営業所における必要な物品について、安い
   ものを見繕い、購入を書面で依頼しましたが拒否されました。
   懇願を重ねて購入していただいたものもあります。


  22.同じく物品に関して、会社から貸与されているパソコンのディス
   プレーを、業務での使用中にX代表取締役に黙ってコンセント・
   ケーブルを外され、スタッフのパソコンに黙って付替えられ、
   一度お願いしましたが、代わるものを貸与いただけませんでした。

   その後催促し、漸く新しいものを貸与いただきました。


  23.入社前の面接で、一般社員の給与は住宅手5万円込み28万円スタート
   ですと、J取締役より口頭で案内されました。
   ただし、最寄駅から2駅以内の居住の場合と補足を後からなさいました。

   そして、3駅以内より遠いところに居住している一般社員は2〜3名
   ですから、ほぼ皆住宅手当を受取っていることになりますので、
   私の業務の取りまとめとしてのマネジメント35万円スタートは、
   特別に高額ではございません。

   以上、23の社内での状況を鑑みまして、私は労働基準法における管理
   監督者の条件6つを満たしておりませんので、残業代等未払いの金額を
   請求いたします。



  もしも以上のことがご理解いただけない場合には、労働基準監督署
  相談します。


  面接時、うちは一般社員も残業代は出ませんと仰いましたが、その時は
  それ自体違法であることを私は知りませんでした。


  それから、休日手当てに関しては、何も説明を受けてはいません。


  文章中に、Jさんより迷惑を掛けているとの言葉を頂戴しましたが、
  7月8日以降、実際にPTSDの発症があります。


  この事実を以って争うことは、私に大変有利になりますが、今のところ
  それは望んでいません。


  NO22に関しましては、パワーハラスメントに当たりますが、今のところ
  問題にする気はありません。


  迷惑料22万は、あまりに酷すぎる金額だと思います。

  誠意ある対応をお願いします。                  」


└────────────────────────────────┘


これは・・・


あふれる想いが抑えきれないという感じですね。

今まで大変な目にあってきたわけだから・・・


でも、こちらの言い分を相手に適切に伝えるためには、もう少し整理する
必要があります。



┌────────────────────────────────┐
 title:Re:会社からの回答
 Aさん

 今回のメールの目的は何ですか?


 私が思うに、


 労基法上の管理監督者に該当するかどうかの判断は、肩書ではなく実態で
 なされること。


 肩書は店長などであっても管理監督者とみなされない判例が多くなっている
 こともあり、Aさんも同様に判断される可能性が高いということ。


 よって、争いになった場合、先方が負ける可能性が高いと思われるが、
 それでも深夜割増分しか払わないというのであれば、労働基準監督署
 に相談に行く用意があるしその他必要な手段をとるつもりがあること。


 といったことを先方にわからせることだと思います。


 ご自分でおっしゃっているように、私にとって長くて読みづらいのであれば、
 先方にも伝わりづらい文章だと思いませんか?


 もちろん、これだけの内容をまとめたことが、後々とても役に立つとは思い
 ますが。


 HMパートナーズ 岩沢
└────────────────────────────────┘


と、再考を促しました。




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#10 戦闘モード?それとも実利を取る?


さて、今後の交渉に当たって、Aさんはどのように考えているのでしょうか?


ある程度穏便な方法で実利を取ることを優先したいのか、それとも、ともかく会社に思い知らせるため戦闘モードで会社と対決したいのか?


確認したいと思い、次のメールを送りました。


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:会社からの回答

 Aさん


 わかりました。
 では・・・


 (1)迷惑料を上積みさせてそれで手打ちにする道も考慮して進める

 → 一旦会社に労働基準監督署に相談する旨連絡して反応を見る
 (態度が変わらないなら労基署に行く)


 (2)やはり会社には何が正しいのかわからせたい

 → 今日にでも労基署に行って相談する


 という、どちらかを選択するということでしょうね。


 以下、整理してみます。


 【会社に主張すべきこと】

 ・管理監督者は肩書きではなく実態で判断される
 (マクドナルドの名ばかり管理職がよい例)


 ・実態として管理職として判断される基準は、

 1.経営に関する意思決定に関与している(重要な会議に出席する)

 2.実際に部下がいて、指揮命令を行っている

 3.組織のトップとして人・モノ・金に関する決裁権を持っている

 4.人事権を持っている(採用・解雇・評価・異動・シフト決定など)

 5.勤務に関し自己裁量権を持っている

 6.相応の報酬を得ている


 ・上記のうち明らかに満たしていないことを挙げて、実態は管理職ではない
  ので時間外や休日に関する割増賃金を受給する権利がある
 (Aさんのお話からすると、実態は管理監督者ではないでしょう)



 【労基署に相談にいくうえでのポイント】

 ・印鑑や身分証は特に必要ない


 ・今まで会社とやりとりしてきたメールや労働条件通知書、労働時間の
  集計表その他作成してきた資料を持っていく


 ・労基署も窓口により対応が異なることがあることを承知のうえで行く

 (実例として、住まいの近くの労基署では「これくらいのことは仕方ない」
  くらいのことを言われたのに、会社近くの労基署に行ったら「間違いなく
  会社が悪いので、こういう対抗手段が取れますがどうしますか」と言われ
  たというケースを直接知っています。)


 いかがでしょうか?

 (1)、(2)のどちらを選択しますか?


 HMパートナーズ 岩沢
└────────────────────────────────┘


すると、Aさんから以下の返事が届きました。


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:会社からの回答

 岩沢さん


 整理してくださってありがとうございます。

 今回は(1)を選択したいと思います。


 A
└────────────────────────────────┘


なるほど、私もその方が色々な意味でよいのではないかと思います。

それで、以下の通りに返信しました。


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:会社からの回答

 Aさん


 では、まず先ほどのメールの「会社に主張すべきこと」を参考にして、会社
 に伝えてみてください。


 その際、「もしもこのことがご理解いただけない場合は労働基準監督署
 相談します」と付け加えたうえで。

 必要があれば、また文章を添削しますので、ご連絡ください。


 HMパートナーズ 岩沢
└────────────────────────────────┘


次の一手をどうするか。

方向性が決まりましたね。

では、会社との交渉を粛々と進めていきましょう。





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#9 未払い賃金請求に対する会社側の回答!


未払い賃金の請求を送って、その回答が会社から届いたようです。


┌────────────────────────────────┐
 title:会社からの回答

 岩沢さん


 作成いただきました内容で簡易書留を11日に発送したところ、本日以下の
 ようなメールが届きました。



 「Aさん


  先日お送りいただいたご請求について、ご回答させていただきます。


  当社は、Aさんを管理監督者として採用していますので、深夜勤務手当
  についてはお支払いいたしますが、時間外勤務手当及び休日勤務手当に
  つきましては、お支払いできません。

  募集広告でもそのように謳っていますし、採用面接でもマネージャー、
  つまり管理監督者としての採用である旨お伝えしています。


  実際に、35万円という給料は会社の基準よりも10万円以上高く、相応の
  金額をお支払いしています。


  またAさんは、就業時間中に中抜けして稽古事に出かけるなど、自己の
  裁量により勤務時間を管理していました。


  これらを考えあわせますと、やはりAさんは管理監督者に該当するので
  あり、ご請求された内容のうち深夜勤務手当しかお支払いする義務は
  ないものと認識しております。


  しかしながら、いろいろとごたごたしてしまい、Aさんにはご不興な
  思いをさせてしまったかと思います。

  8月の特別休暇分35万円、深夜勤務手当約2万円に加えて、迷惑料として
  20万お支払いします。

  合計して57万円、こちらでご納得いただけないでしょうか?


  J                                 」



 習い事に関しては、4月15日に出社した際に、水曜日中心の公休取得
 は可能かとJさんに尋ねました。


 回答は、「夜は役員が居ない時間が多い曜日の為、会社になるべく居て欲しい」
 とのことでした。


 そこで習い事が会社の近所である為、月に2〜3回、1回3時間程度の中抜けが
 可能かどうかお聞きしたところ、普段の拘束時間が10時間を超えている為、
 その程度なら問題ないと快くご返事いただいております。


 月末に提出するシフト案でも中抜けをあらかじめ申告し、Jさんが確認して
 いました。



 明日、○○労働基準監督署に出向いて構いませんでしょうか?

 印鑑や身分証も持参した方がよいでしょうか?

 お教えいただけますとありがたいです。

 宜しくお願いいたします。


 A
└────────────────────────────────┘


100万円以上の金額だなんて、とても払えない。

だから、Aさんが管理監督者ではないことを認めるわけにはいかない。

ただ、自分たちの立場が弱いことは自覚している。

だから、+20万円で手を打ってくれないか?と。

さて、どうでるか。

ここは念のため、本人に確認しておきたい。


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:会社からの回答

 Aさん

 まあ、予測の範囲内ですね。

 ただ、念のため確認します。

 ここで手打ちにするというのも選択肢の一つですよ。
 ここから先はまた手間も時間もかかります。
 必ずしもAさんの思い通りになるかどうかわかりませんよ。


 HMパートナーズ 岩沢
└────────────────────────────────┘


するとAさんの回答が・・・


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:会社からの回答

 岩沢さん


 正直、迷惑料がもう少し高ければこれで終わりでもいいかと思いますが、
 綺麗に納得できていないのです。


 何より、会社に労働基準監督署の調査に入って欲しいという気持ちが強く
 なりました。。


 これは愚痴になりますが、顧問の先生と役員の確執のとばっちりを受け、
 良いように使われるだけ使われて、降格だ解雇だという話にも、全く納得
 できていないのです。


 迷惑料20万・・・・。
 この金額について増額を求めれば、それはゆすりになってしまいますか?



 あとは補足と申しますか、管理監督についてですが、ネットではマネー
 ジャーではなくスーパーバイザー募集でした。

 作成後のシフトは、Jさんがチェックした上でゴーサインを出して
 いました。


 グループウェアに名簿があり、所属の記載があるのですが「幹部」という
 区分があります。

 幹部区分には、社長・取締役・○○営業部長・○○事業部長が登録されて
 いましが、私はそうではありません。


 私の部署のスタッフを、新規に設立したオフィスに連れて行く/連れていかない
 という話があったのですが、 その話は私を含めずに幹部が決めていまして、
 私は最後の最後に事後報告されただけです。


 採用するかどうかの判断も私はできません。
 意見は許されていました。

 結果として意見が通ったことはあります・・・


 A
└────────────────────────────────┘


そうこなくっちゃ!!

すんなりいかないかもしれないし、色々と面倒なことが待ち受けているかも
しれない。

でも、負けることはないし、この程度で引き下がる必要はないでしょう。





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#8 こちらの要求をどういうニュアンスで伝えるか


会社との折衝もいよいよ佳境、退職することは決まっている中でできるだけ有利な条件を引き出したいところ、いよいよ最も強いカードである未払い賃金を前面に押し出すこととなりました。

請求する金額については、すでに算出が済んでいます。

あとはどのように切りだすのか。


Aさんから未払い賃金を請求する文案が届きました。


┌────────────────────────────────┐
 title:請求書文案

 岩沢さん

 お世話になっております。

 請求書を作成したのですが、内容を添削していただけませんでしょうか?

 よろしくお願いいたします。


┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 株式会社Y
 代表取締役X様


 未払い時間外勤務手当等請求書

 私は貴社○○部にて勤務しておりますが、平成8年4月1日より平成○年8月
 31日までの間に私が行いました時間外労働と休日出勤に対して支払われる
 べき賃金につきまして、下記の表の通り、120万円を請求いたします。

 本書面到着後、なるべく速やかに私の給与振込口座までご入金ください。
 期限は平成○年8月31日とさせていただきたくお願い申し上げます。

          記

 ○年4月 時間外○時間 ○○円
      深夜 ○時間 ○○円
      休日 ○時間 ○○円

 ○年5月 時間外○時間 ○○円
      深夜 ○時間 ○○円
      休日 ○時間 ○○円

 ○年6月 時間外○時間 ○○円
      深夜 ○時間 ○○円
      休日 ○時間 ○○円

 ○年7月 時間外○時間 ○○円
      深夜 ○時間 ○○円
      休日 ○時間 ○○円

      請求金額合計120万円


 振込先 ○○銀行○○支店(普)○○○○ 名義A

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 A
└────────────────────────────────┘


こりゃまた・・・一方的に請求をふっかける体裁です。


多少は先方も歩み寄りの気配を残している段階で、ここまで杓子定規な文章を送るのは、あまり得策だとは思えません。



┌────────────────────────────────┐
 title:Re:請求書文案

 Aさん

 拝見しました。
 うーん・・・あまりに対決姿勢が前面に出すぎじゃないですか?

 きちんと金額を提示するにしても、自分だったらこういう書き方はしません。

 こういったスタンスで臨みたいですか?
 Aさんの考えを聞かせてください。


 HMパートナーズ 岩沢
└────────────────────────────────┘


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:請求書文案

 岩沢さん

 ご連絡ありがとうございます。

 インターネット上の、賃金の請求に関する雛形を使いました。
 もう少し言葉キツメだったのを、手直ししたつもりでしたが。。。

 敢えて、好戦的な姿勢を見せるつもりはありませんでした。
 相手が拒否することを前提に、余計な気を回したこととで、悪化した内容に
 なったかと思います。

 配慮が足りませんでした。

 あとは、早く終わりたいという焦りもあったと思います。


 A
└────────────────────────────────┘


気持ちはわかります。

ただ、目的は相手をやっつけることではなく、こちらの要求を一定程度叶え、円満に退職することです。

もう少し、相手を配慮した文章にしましょう。

背後に専門家がいることもチラつかせつつ。


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:請求書文案

 Aさん

 だとしたら、私は以下のような文面がよろしいかと思います。

 内容を確認してみてください。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 株式会社Y
 代表取締役X様


 残業等の未払い賃金について

 前略 このような事態になってしまい残念でなりません。
 これまで貴社のためにと思い、一所懸命に働いてきたのですが。

 さて、専門家のアドバイスもいただいているのですが、私の処遇は実態と
 して労働基準法における管理監督者に該当しないと認識しています。

 休憩もとれず、深夜にわたるまで労働し、また所定の休日にも出勤していま
 したので、その労働時間に見合った時間外勤務手当、深夜勤務手当、休日
 勤務手当をお支払いくださるようお願いします。

 金額は別紙に記載しました。ご確認ください。

 草々
 

 A

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 (別紙)

 未払い賃金のご請求金額


 株式会社Y
 代表取締役X様


 平成○年4月1日より平成○年8月末日までの間に発生した未払い賃金は
 以下のとおりです。お支払いくださるようお願いします。

          記

 1.総額  120万円

 2.内訳

 ○年4月 時間外○時間 ○○円
      深夜 ○時間 ○○円
      休日 ○時間 ○○円

 ○年5月 時間外○時間 ○○円
      深夜 ○時間 ○○円
      休日 ○時間 ○○円

 ○年6月 時間外○時間 ○○円
      深夜 ○時間 ○○円
      休日 ○時間 ○○円

 ○年7月 時間外○時間 ○○円
      深夜 ○時間 ○○円
      休日 ○時間 ○○円

 3.お振込先 ○○銀行○○支店(普)○○○○ 名義A


 A

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛


 HMパートナーズ 岩沢
└────────────────────────────────┘



┌────────────────────────────────┐
 title:Re:請求書文案

 岩沢さん

 お作りいただいた文書、今拝見いたしました。
 ありがとうございます。

 少し落ち着いて、丁寧にしないといけません。本当に。

 いただきました文書を出力・捺印して、勤務表と共に、明日の簡易書留で
 送付させていただきたいと思います。

 大変勉強になりました。
 本当にありがとうございました。


 A
└────────────────────────────────┘


さあ、後は先方がどう回答してくるかですね。




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#7 未払い賃金(残業代等)の請求金額!

会社とのやりとりのメールについて、どのような文面がいいのか、Aさんにアドバイスを送ります。


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:先方からのメール

 Aさん

 私が思うに、以下のような感じがよろしいかと思います。

 いかがでしょうか?


 「J様


  >では、管理職手当の記載はなくします。

  お願いいたします。


  >法律上、雇用契約書を交わすことは義務づけられておらず、こちらの労働
  >条件通知書のような書面を交付すればよいと聞き及んでいます。
  >Aさんはなぜそれほど雇用契約書にこだわるのですか?

  雇用契約書という書式にこだわっているわけではありません。

  本来契約ごとにおいては「日付」は欠かせない重要な要素ですから、
  日付が欠如している書面は不完全です。

  いただいた労働条件通知書の書面にはその日付が入っていません
  でしたから、雇用契約書という形式にしていただいて日付を特定した
  かったのです。

  それでは、管理職手当の部分を修正していただければ、入社時の内容を
  遡って記載していただき、あとはこの書面のとおりということで結構です。



  私が望むことは、  

  (1)8月分までの給与を保証していただくこと

  (2)雇用保険に入社時まで遡って手続をしていただき、離職票における
  離職理由を「退職勧奨」とすること

  (3)時間外勤務手当等の未払い賃金を支払っていただくこと

  の3点です。

  以上をもって、8月末日に退職したいと思います。



  >こちらが譲歩した条件を飲むばかりでは不公平ですから、8月の特別休暇
  >に対して、給料を支払うわけにはいかなくなってしまいますよ。

  私自身は在籍している限りは出勤しようと思っていましたが、会社の
  ご提案により出勤しないことにしました。

  『給料を支払う』という約束で休ませておいて、あとで『やはり支払
  わない』というのはあまりにも理不尽ではありませんか?     」



 HMパートナーズ 岩沢
└────────────────────────────────┘


Aさんからお礼とともに、ほぼこのままの文章を送った旨、メールで連絡がありました。


先方もある程度歩み寄っているように見えるので、うまく話をまとめられるよう交渉を進めるよう、Aさんを励ましました。


会社からも、先ほどもメールについては了承したという返信が届いたようです。



┌────────────────────────────────┐
 title:ご報告

 岩沢さん、お世話になっております。

 先日のメールの返事がきましたので、転送します。
 穏やかにこのままお話が進むといいなと思っています。

 引続き宜しくお願いいたします。


 A


 「Aさん

  先日のお話しの通り修正した労働条件通知書をお送りします。

  残業代等の未払い賃金に関して、まずは具体的な金額をご提示願います。


  J                              」

└────────────────────────────────┘



さて、あとは労働時間及び未払い賃金の集計です。


Aさんから出してもらった資料を基に、労働時間及び未払い賃金の集計ができました。

4ヶ月間の合計で、時間外勤務330時(うち深夜勤務48時間)、休日勤務が160時間です。これを賃金に換算すると120万円ほど。

早速Aさんに送ります。


すると、すぐに返事が返ってきました。


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:未払い賃金算出

 岩沢さん

 おはようございます。

 未払い賃金算出資料を作成していただき、ありがとうございます。

 内容も今確認いたしました。

 算出いただきました内容で会社に請求します。

 また、進捗状況を都度ご報告申し上げます。

 本当にありがとうございました。


 A

└────────────────────────────────┘


ようやく会社に要求を伝える準備ができてきました。

でも、これからが本当の勝負です。

Aさんとは、以下のようなやりとりを交わしました。


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:未払い賃金算出

 Aさん

 おわかりのことかと思いますが、請求をする場合にはメールではなく、
 紙で送った方がよろしいかと思います。

 想像でいうと先方は・・・120万円という金額を予想していないでしょう。

 まだひと悶着あることを覚悟した方がいいかもしれません。


 HMパートナーズ 岩沢
└────────────────────────────────┘


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:未払い賃金算出

 岩沢さん


 確かにすごい数字ですよね。。。

 21時までは必ずいることと、昼休憩を特に設けていないこと、遅く始まる
 営業部の会議への出席を義務付けていたこと、時に24時過ぎまで会社にいた
 ことを考えれば、大体の数字は見える とは思いますが、
 私の勤怠管理ツールの履歴を勝手に消してしまい、会社側は
 何も計算する術がなくなっていますから、がく然とするかもしれませんね。


 請求書は、簡易書留で送ろうと思いますが、ファイルの複写も添えた方が
 良いでしょうか?

 算出の根拠の提示が同時にあった方がいいかと思うのですが。

 あとは、此処で断わられた後は、内容証明郵便での再請求という流れになる
 のでしょうか?


 先ずは請求書を作ってみますね。またご連絡いたします。



 A
└────────────────────────────────┘


┌────────────────────────────────┐
 title:Re:未払い賃金算出

 Aさん


 簡易書留にて、請求書に加えて根拠も送るのがいいと思います。


 「こんな金額払えない」という反応であれば、次は労働基準監督署に相談に
 行ってください。


 あと、今後の交渉事について、Aさんなりの落とし所を考えておくとよい
 と思います。

 HMパートナーズ 岩沢
└────────────────────────────────┘


さて、この後はどういう展開になっていくのか。





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